戦略における足並みをそろえることの重要性

人生って、賢い人間が賢いグループで生きてる時と、バカな人間がバカのグループで生きてる時なんだよね オンラインゲームとかでもそうなんだけど、チームメンバー全員が間違った行動してる時は、自分もその間違いに加担した方が勝てるんだよ。

 

5vs5ゲームで、自分達は高台を守ってりゃ80%勝てるとしよう。バカな仲間が4人飛び降りました。そこで自分が1人で高台に残ったら下で4vs5が起こって勝率20%くらいまで下がっちゃう そうなると自分もバカになって飛び降りて下で5vs5やった方が勝率50%くらいになって勝ちやすい。

 

もちろん全員高台に残って80%勝ちを狙う方が正しいよ。正しいんだけど「1人だけチームの方針と違うことする」ってメチャクチャ弱い行動なんで負けるんです 仲間がみんな飛び降りたら、自分も飛び降りる方が上手くいくし、最初から皆と一緒のタイミングで飛び降りれば意表を付けて勝率60%とかになる。

 

まとめるとこう

・チーム全員賢く高台に残る(勝率80%)

・チーム全員飛び降りて戦う(勝率60%)

・チーム4人高台に残って1人だけ飛び降りる(勝率30%)

・チーム4人飛び降りて1人だけ高台に残る(勝率20%)

 

戦術において地形の有利不利はあるものの「足並みが揃わない」という致命的な戦術ミスに比べれば、どうにでもなる 賢いかバカであるか、というのは戦いにおいてさほど重要ではなく「チーム全員が同じ思考をしているか?」の方が遥かに勝率に響いてくる。

 

もちろん、プロの大会レベルになると全員正解を選ぶのは当たり前だから話も変わってくるんだが 素人~アマチュア帯のゲーム内の試合の大半は、個々人のプレイスキルや戦略よりも「チームの足並みの揃い具合」の方が遥かに重要で、他の要素は勝率にそれほど影響しない。

 

これは現実の企業競争でも同じで、殆どの場面において社員のスキルが勝敗に大きく響くことはない。最も重要なのは「戦術面での価値観が揃っているかどうか」である 例えば開発部門なら、新しい商品を開発して勝負したいのか、流行ってる商品の改良品を開発して勝負したいのか。

 

そういった部分でズレがあるとチームとして全力が出せないので、明らかに格下の人間ばかりの対戦相手にボコボコにされて泣きを見ることになる 賢い人間だけのチームが強いのは当然だが、バカだけのチームも実際に運用すると平均より勝率が高く、十分な活躍をするのが見て取れる。